TPEは3Dプリントにも活用されています
3Dプリント・プロセスは、自動車分野、医療分野、産業分野および消費者向け製品など、それぞれの市場で大きな進歩を遂げています。かつてプロトタイピングだけに使われていたこの3Dプリントのプロセスは、今日、少量生産やスペアパーツの生産のために、より頻繁に使用されるようになっています。
このため、オープンな材料供給システムで稼働するこの進歩的な3Dプリント・テクノロジーは、新規アプリケーションの開発時間や作業、またコストの著しい削減可能性をもたらしています。
現在、TPEあるいは熱可塑性エラストマーは、付加製造法の業界において特に軟質材料が必要な場合に、3Dプリンタで使用可能な材料の添加剤として利用されています。
グローバルTPEメーカーであるKRAIBURG TPE(クライブルグTPE)は、各種の用途に最適な選択となる広範囲の特徴を備えた、様々なTPEコンパウンドを提供しており、これは3Dプリントの用途においても同様です。
そして、KRAIBURG TPEはショアAスケール<10のスーパーソフト材料から、ショアDスケール66までの、幅広い範囲の硬度を備えたTPEコンパウンドを提供しています。
カスタマイズのためのTPE
3Dプリント・テクノロジーは、特定の製品ニーズに適合するためのデザインのカスタマイズを可能にします。ここが、KRAIBURG TPEのTHERMOLAST® K(サーモラスト® K)シリーズが活躍する場所なのです。
THERMOLAST® K TPEコンパウンドは、3Dプリント・プロセスでのカスタマイゼーションおよび様々な物性の付与を可能にします。例えばハンドルの表面の感触や、滑らかな表面を持った製品の表面摩擦などです。
更に、非常に精細な表面の製品を、非常にソフトなTPEで生産することが可能です。
更なる利点は、様々なカラーオプションが実現可能であるということです。これがデザインに自由度を与えてくれます。
製品の環境影響の改善を志向している産業分野においては、TPEはリサイクル可能であるという観点からも良い選択です。さらに、このコンパウンドはラテックス、PVCおよびフタル酸塩を含有せず、また低臭気・低揮発性を特徴としています。
TPEでプロトタイプをより容易なものに
3Dプリント・テクノロジーは、アウトドア・アクティビティのための用途、またプロトタイピング、特に高性能アプリケーションの分野で人気を博しています。KRAIBURG TPEのコンパウンドは優れた耐紫外線および耐候性を提供しており、厳しい環境・気候への耐久性を備えています。
KRAIBURG TPEのコンパウンドが適用可能なアプリケーションの例としては、ファスナー、ガスケット、シール、アダプター、ハンドル、グリップ、その他が挙げられます。
KRAIBURG TPEコンパウンドのさらなる優位性は、数多くの規格に適合しているということです。消費者市場の例を挙げると、KRAIBURG TPEのコンパウンドは中国のGB基準(中国国标)4806-2016に加え、EU指令10/2011、欧州玩具安全指令EN71/3、米国食品医薬品局(FDA)米国連邦規制基準(CFR)21巻、などの世界標準に対応しています。
医療およびヘルス・ケア産業
医療業界における、安全性に関する高度な規制を考えた場合、TPEは完全な選択肢となっています。
KRAIBURG TPEのコンパウンドは、USPクラスVI、DIN ISO 10993-4、-5、-10および-11、およびVDI 2017・医療用グレード・プラスチックのような、業界標準の医療規格に準拠しています。
幅広い商品群を提供しているTHERMOLAST® M(サーモラスト® M)コンパウンド・シリーズは、医療および製薬、診断分野のために特に開発されたメディカル・グレードのTPEです。
THERMOLAST® Mコンパウンドの適用可能なアプリケーションとしては、マスク、ストラップ、ファスナー、シール材その他が挙げられます。