デザイン性、ノイズ軽減、難燃性能、そしてポリアミドへの接着性
KRAIBURG TPEは包括的なTPEポートフォリオと共に、e-モビリティ市場への展開に注目しています
幅広い熱可塑性エラストマー(TPE)の製品群と、エレクトロ・モビリティのトレンドとそのチャレンジへの集中的な取り組み。KRAIBURG TPE(クライブルグTPE)は、この急成長の市場セグメントにあって、OEMおよびシステム・サプライヤーの画期的なイノベーションの推進に貢献しています。
長年にわたりTPEは、自動車のエンジン・ルームおよびパワー・トレーン周辺のアプリケーション、更には外装および内装のアプリケーションに頻繁に使用されて来ました。e-モビリティでの様々なフィールドには多様な要求事項がありますが、このことは非常に多くの用途に適応可能な性能プロファイルを持つTPEにとって利点のひとつです。
KRAIBURG TPEのEMEA地域担当セールス・ディレクターであるマイケル・ポルマンによれば、この分野の重要なトレンドは、より静かな電気駆動自動車のためのより効果的な走行ノイズの低減、またポリアミドのような異種材料との複合射出成形のためのエンジニアリング・プラスチックへの良好な接着性が挙げられ、更にはカー・シェアリングのような新しい運用コンセプトのための耐久性の高い車内デザインまでも含まれるとのことです。
「加えて電気自動車においては、エネルギー使用量を削減するために軽量化設計のための強力なトレンドが存在します。」ポルマンはそう語っています。「この他の要求事項としては、熱伝導率および難燃性の強化が挙げられます。私たちはOEMおよびティア1のカスタマーと、できる限り早
期に各アプリケーションに対する仕様を調整すべく注力しを行っています。プロセスに関しても、私たちはアプリケーションの開発、発表およびローンチを加速すべく、電気・電子分野のような他のアプリケーション領域固有のエクスペリエンスを活用しています。」
こうした取り組みの例は、二輪車から大衆車、またオフロード車に至るまでのe-モビリティ・ソリューションの全般で見ることができます。自律走行やコネクテッド・カー、また電気駆動の進化は、自動車分野における電子部品およびセンサーシステムの統合が更に進んでいることを意味しています。システムの安全性の確保のためには、信頼性の高い放熱性、確実な気密性およびショックの吸収性を提供する材料ソリューションが必要とされています。
これ故に、非常に低い圧縮ひずみ性をもつ特殊TPEが、極性プラスチックを含む他の材料との複合射出成形によるコスト効率の良い一体化の手法で生産されることで、ハウジング・シールのための高耐久性の完璧な性能を提供しています。TPEと組み合わせた2材料の複合成形アプリケーションの手法では、さらに著しいノイズ低減効果の実現も可能です。相互に接触する個々の部品によって引き起こされるきしみ・こすれ音は、電気自動車の駆動系のより静かな走行音よりもはるかに大きな妨害要素であるので、このことは特に重要です。
さらに、KRAIBURG TPEのTHERMOLAST® コンパウンドは優れた流動性を特徴としており、最も複雑な金型の輪郭イメージさえも正確に再現することが可能であり、従って薄肉のソフトタッチの表皮には最適です。KRAIBURG TPEは材料開発およびカスタマー・サポートのための最も先進的な研究・開発力を有しており、各企業がそれぞれのアプリケーションに期待するテクスチャー、接着性、色彩、耐摩耗性および
耐スクラッチ性、難燃性、VOCおよび臭気の低揮発性などの性能プロファイルを正確に調製することが可能です。また、KRAIBURG TPEの材料は世界中すべてで統一された品質規格によって製造されています。
「これ故に、私たちはe-モビリティのアプリケーションに対するカスタム・エンジニアードTPEを供給するための専門的な能力を保有しているだけではなく、この好況のマーケット・セグメントの中でドイツから中国に至るまでのグローバルなOEMおよびサプライヤー企業のプロジェクトを効果的に支援できるのです。」ポルマンはそう強調します。