TPEによる、ニュータイプの化粧品パッケージ
TPEの柔軟性が創る、新しいマスカラの容器
誰もが知る化粧品ブランドである、クリスチャン・ディオール。同社の新製品であるディオールショウ パンプ&ボリューム・マスカラはKRAIBURG TPE(クライブルグTPE)製の熱可塑性エラストマーの柔軟性を活用しています。このマスカラの容器に使われているソフトな素材は、最適な量のクリーミーなマスカラをブラシに供給し、劇的なボリュームを創り出します。
女性向けフレグランス「ミス・ディオール」でパルファム・クリスチャン・ディオールが歴史を作ってから70年後の現在、革新的なマスカラは化粧品市場に革新をもたらしています。そして、これを実現したのは、ディオールショウ パンプ&ボリューム・マスカラの容器に必要とされた柔軟性を備えた、KRAIBURG TPEのTHERMOLAST® K(サーモラスト® K)コンパウンドだったのです。容器を2、3回押すだけで、ブラシに豊富にマスカラが供給され、劇的なボリュームのまつげを簡単に創り出せるのです。さらに、熱可塑性エラストマー(TPE)はソフトな感触の外観仕上げにも寄与しています。
「ディオールショウ パンプ&ボリューム・マスカラの新しい機能で目指したのは、優しく容器を押すだけで、マスカラがロードされ、非常に豊かなまつげのボリュームを創ることができるようにすることでした。これを達成するため、私たちは複合射出成形を活用した柔らかで美しい材料ソリューションを捜していたのです。」クリスチャン・ディオールのメークアップ・パッケージ開発グループのマネージャーである、Marion DEFOUR-COLAS氏はそう語っています。「マスカラとパッケージの専門家企業であるマイエ、そしてKRAIBURG TPEとの共同作業によって、私たちはこのアプリケーションに最適な性能の組み合わせを発揮するTPEコンパウンドを選定したのです。」
このボトルは二色成形の射出成形プロセスで作られています。内側の構造体はコ・ポリエステルで、スキン層はKRAIBURG TPEのコンパウンドで作られています。「私たちにとって決定的な要因だったのは、このTPEコンパウンドは、マスカラの容器のライフサイクル全体を通して必要となる圧縮・回復の繰り返し操作の信頼性を保証しつつ、コ・ポリエステルとの接着性や柔軟性、低い硬度などの点でも妥協することがなかったことです。」TEXENグループ、マイエSAS社のプロジェクト・マネージャーであるSylvain COUTAN氏は語っています。
「現代のパッケージの市場では、材料の機能と審美的な品質の双方に高い基準を定めています。これは、特に視覚と触覚に訴えるデザインを取り入れて、持続的なコンシューマー・エクスペリエンスを生み出す化粧品のパッケージには正に当てはまります。」KRAIBURG TPEのセールス&マーケティング・ディレクターであるMichael Pollmannはそう語ります。「それがクリームであっても、香水あるいはローションであっても - 魅力的かつ機能的なハード・ソフトの組合せが必要ならどこにでも、私たちのTPEコンパウンドは完全なソリューションを提供します。」
KRAIBURG TPEは、特殊な接着グレードのコンパウンドを含む、熱可塑性エラストマーの幅広いポートフォリオを提供しています。これらの材料については、自動車用途、産業用あるいは消費者向けアプリケーションから、厳格な医療用途のアプリケーションに至るまで、様々なアプリケーションにおいて、ABSやポリアミドを含む熱可塑性のポリマーへの直接接着の信頼性が証明されています。