医療機器用の極めて柔らかいカスタムメイド・コンパウンド
追加された硬度範囲の焦点は、医療機器用に設計されたTHERMOLAST® Mシリーズです。
超軟質TPE の需要は、さまざまな産業分野で高まっています。その理由は明白です。整形外科機器などの主要な製品向けや義肢装具の用途向けなどの何れの製品においても、特にソフトな表面感触とソフトなグリップ感を併せ持つコンパウンドは、多様な用途分野に特に適しています。KRAIBURG TPEは現在、これらの要件をグローバル規模で充足しています。
2024年10月15日、ヴァルトクライブルク発 - 極めて柔らかい熱可塑性エラストマー(TPE)の需要が大幅に増加したため、KRAIBURG TPE(クライブルクTPE)は2021年春、次世代スーパーソフトTPEの上市に成功しました。それ以来、さまざまな産業分野のお客様が「スーパー」ソフトコンパウンドに求める複雑な要求を理解し、さらに詳細なレベルで達成することができるようになりました。最近、このTPEメーカーは、スーパーソフト製品のラインアップをさらに幅広い硬度にまで拡大しました。ここで注目すべきことは、医療機器向けに設計されたTHERMOLAST® M(サーモラスト® M)シリーズです。これにより、特に厳格に監視・規制される医療分野での潜在的な用途がさらに広がったのです。
これらのTPEは、その特別な特性により、特に人工関節や装具に適しています。この軟質材料は、硬度がショア00スケール30~50、またはVLRH45~70であることが特徴です。この硬度範囲のTPEは、オイルアウトして表面がべたつく傾向がありますが、KRAIBURG TPEの非常に柔らかいコンパウンドは、快適なドライでベルベットのような感触を備え、説得力のある印象を与えます。これらのTPEは、その弾性特性と相まって、整形外科のダンピングエレメントのような片側圧縮荷重が掛かる用途によく使われます。ISO 10993-10規格に準拠した試験でも、皮膚表面との永続的な接触がアレルギー反応を引き起こさないことが確認されています。
スーパーソフトコンパウンドは、主に標準的な射出成形で加工されます。超軟質TPEの開発では、ペレットの完璧な充填性や流動性、容易な加工性と離型性を実現することに重点が置かれました。この材料を3Dプリンティングで使用するという新たな選択肢は、カスタマイズされた医療用製品への新たな道を開くものです。
THERMOLAST® Mコンパウンドの特性は、VDI 2017規格に準拠した医療グレードのプラスチックに相当し、ISO 10993-5(細胞毒性)およびISO 10993-10(皮膚感作性)に準拠した生体適合性試験にも合格しています。メディカルサービスパッケージにより、THERMOLAST® Mコンパウンドは専用の製造ラインで製造されます。KRAIBURG TPEは、処方と工程の一貫性を保証しています(変更管理)。
さらに、このコンパウンドはISCC PLUS要件に適合しているため、医療分野のような厳しく規制された市場でも、PCF(製品カーボンフットプリント)を低減したTPEを使用することができます。
医療機器向けのスーパーソフトコンパウンドは、KRAIBURG TPE.から世界中で入手可能です。