自動車市場向けリサイクル材含有コンパウンド
これらの材料は、2024年の自動車市場向けのリサイクルベースのソリューションを刷新します。
KRAIBURG TPE、リサイクル材を73%以上使用した自動車用リサイクルコンテントTPEを発売
KRAIBURG TPE(クライブルグTPE)は、リサイクル材を73%以上使用した熱可塑性エラストマー(TPE)製品の新シリーズを発表ました。この新たな「自動車用リサイクルコンテントTPE」シリーズは、さまざまな技術的用途を満たすように設計されています。KRAIBURG TPEはまた、このグレードを使用してインレイケースやフロアマットを製造する、テッシ・サプライ社との協業契約をも発表しました。
自動車メーカーや広範な自動車バリューチェーンは、重要な機能や用途を満たすために、ますます軽量かつサスティナブルな材料を求めるようになって来ています。これには様々な理由があります。第一に、政府や地方自治体が制定している規制や法律が、ネット・ゼロ経済社会への移行を目指す中で、自動車へのリサイクル材料の使用に関する規制を強化しつつあるということです。例えば、EUの循環型自動車設計と使用済み自動車のマネジメント要件に関する新しい規制案は、自動車1台当たり平均25%のリサイクル材料を目標としており、その中にはクローズドループ型ポストコンシューマーリサイクル(PCR)由来の6.25%も含まれています。第二に、消費者分野と商業分野の両方において、エンドユーザーからの需要と圧力が高まっているということが挙げられます。自動車を運転する一般消費者の大部分は、環境にやさしい自動車を使用することで自分の役割を果たしたいと考えており、一方、商業用の車両を運用する企業は、ESGの重要な基準を満たす必要があるのです。
自動車用リサイクルTPE - 需要に応えるために
KRAIBURG TPEは、サスティナブルなTPE材料のポートフォリオによって、自動車のバリューチェーンがこうした要求を満たすことを支援しています。このTPEは、2024年に現在の内装用のPIR TPE製品群に取って代わるもので、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)地域の顧客に提供されます。
KRAIBURG TPEが開発したレシピは、さまざまなリサイクル原料を組み合わせたもので、硬度の範囲(ショアA20~95)全般において、最低でも73%のリサイクル率を保証しています。バージンコンパウンドと比較した場合、これはカーボンフットプリントの25%の削減に相当します。
すべてのリサイクル原材料は、OEMやティア1サプライヤーが求める性能を犠牲にすることなく、よりサスティナブルな利益を提供するため、慎重に研究・開発されました。
テッシ・サプライ社の選択
自動車用リサイクルTPEはほとんどの範囲の硬度をカバーしているため、これらの製品は自動車の様々な用途に使用することが可能です。その他にも、ソフトな感触の表面品質や、揮発物や臭気の抑制といった有益な特性を備えているため、自動車内装に最適な製品群となっています。実際にこの新たなシリーズの適合性は高く、アフターセールス・パーツのプラットフォームであるテッシ・サプライ社は、様々な車種のインレイケースやフロアマットの生産にこの製品を採用しています。この新しいコンパウンドは、自動車の内外装やパワートレインの用途だけではなく、インレイ/アンチスリップマット、カウル、ランニングボードマット、エアガイドエレメントなど、他の様々な用途にも使用が可能です。
お客様が信頼できるサスティナブルTPE
新しい自動車用リサイクルコンテントTPEに加え、KRAIBURG TPEのイノベーション・ポートフォリオは、自動車、消費者、家電、ウェアラブル、産業用途向けに特別に開発された一連の材料ソリューションで構成されています。PCRとPIRを高含有するKRAIBURG 製品は、様々なグローバルスタンダードに準拠しています。KRAIBURG TPEはまた、製品のカーボンフットプリント値を顧客に提供しています。