医療機器セクターは、TPEに豊かな可能性を示しています
高性能TPEコンパウンドのグローバル・リーダーとして知られるKRAIBURG TPE(クライブルグTPE)は、耐久性を要する医療機器分野のアプリケーションため、一連のTHERMOLAST® M(サーモラスト M) TPEシリーズ・コンパウンドを展開しています。
世界的なCovid-19の感染の拡大と共に、ますます多くの人々が、家庭内での療養活動を行うことを選択しています。このセクターでの成長トレンドは、障害を持った人々の毎日の生活を支援するため、耐久性のある医療用具を使用することです。
丈夫な医療用具とは、車椅子(手動あるいは電動)病院のベッド、牽引機器、歩行用の杖や松葉杖、歩行器、人工腎臓、換気器具、酸素モニター、圧力マットレス、電動の患者用リフト、またネブライザーなど多岐のものが含まれます 。
医療用具は信頼性が高く、丈夫であり、医療およびヘルス・ケア業界において安全に目的を達成するために有効なものである必要があります。これが、熱可塑性エラストマー(TPE)材料が急速に多くの医療用アプリケーションの材料として選ばれるようになった背景であるといえます。
様々な業界のために多様な熱可塑性エラストマー製品およびカスタム・ソリューションを提供するグローバル・TPEメーカーであるKRAIBURG TPE(クライブルグTPE)は、高品質のTPE材料を医療機器アプリケーションに提供しています。
柔軟性と安全性は重要な要素です
耐久性を要する医療機器分野で使用されているTPEコンパウンドの選定は、メーカーあるいはOEMの要求により様々です。
KRAIBURG TPEのコンパウンドは、医療機器の設計者に対し、機器設計の上で最大限の自由度をもたらすことを可能にします。
KRAIBURG TPEのTHERMOLAST® K(サーモラスト K)およびTHERMOLAST® M(サーモラスト K)ポートフォリオ、またカスタム設計のTPEはメーカーの最も厳しい製品開発上の要求事項に応えることが出来ます。
さらに、これらの材料のTPE生産ラインでは重金属、フタル酸塩、ラテックスおよびPVCを使用していません。
さらなる利点としては、このコンパウンドの、射出成形と押出成形の双方に対応した加工性が挙げられます。さらに、様々な色彩オプションが、グローバルで一貫した調色品質のもとで利用可能です。
医療機器のための持続的な利点
KRAIBURG TPEのTHERMOLAST® Kシリーズは、スーパーソフト(ショアAスケール10超)からショアDスケール66までの広範な硬度レンジを備え、さらに摩耗やスクラッチに強く、医療機器の長寿命化に貢献します。
安全性の面でも、主要なグレードは中国GB規格と共に、関連するFDA連邦規則集(CFR)タイトル21、また欧州指令EN 71/3規則に準拠しています。THERMOLAST® KシリーズのFC/CSコンパウンドを例に取ると、この材料は良好な圧縮永久ひずみ性、またPPおよびPEへの接着性を備えた、食品接触グレードのコンパウンドです。このソフトタッチの表面品質は、松葉杖や歩行杖のハンドルやグリップの用途、また病院用ベッドの押しボタン、患者用電気リフトのベルト、吸入器、TENSのメンブレン・パッチ、緩和器具の外装や各種機器のシール部品などに最適です。
更に、VS/AD/HMシリーズなどの非食品用グレードのTPEでは、PC、ABS、ASA、SANまたはPAなどの一連のポリマーへの良好な接着性を提供します。この材料は柔軟でビロードのような感触を提供し、また摩耗やスクラッチに強く、そして皮脂への耐久性も備えています。これらの長所から、この材料はハンドル、膝内転筋用パッド、四肢の拘縮用スプリントまたはプロテクターなどの多様なアプリケーションに最適です。
医療用グレードTPEが、ひとつの基準を創ります
医療用グレードのTHERMOLAST® MシリーズはVDI 2017およびISO 10993-5規格に準拠しており、またドラッグ・マスター・ファイルにリストされています。
更にこのシリーズは、KRAIBURG TPEの医療サービス・パッケージによる優れた工程管理に基づく最高水準の安全性を備えており、最高レベルの原料清浄性と強固な24か月の供給保証体制が保証されています。
THERMOLAST® Mグレードの一例としてMC/AD1シリーズを挙げると、この材料はPC、ABS、PC/ABS、ASA、SAN、PET、PETGおよびPSなどの極性基を持つ熱可塑性プラスチックへの良好な接着性を提供します。滅菌処理が可能であると共に耐摩耗性を備えたこのコンパウンドは、ナチュラル色で提供されます。
ソフトタッチの性能は、医療機器のシール材、フレキシブル・コネクタおよびバルブなどの様々なアプリケーションでの使用が可能です。