電気分野のための難燃TPE
難燃グレードのTHERMOLAST® KシリーズTPEを導入します
KRAIBURG TPEは、電気・電子分野のアプリケーションのために、難燃グレードのTHERMOLAST® KシリーズTPEを導入します。このコンパウンド・シリーズは、防火安全への高度な難燃性を特徴とした材料です。
防火安全のための安全基準は製造業において世界的かつ業界横断的に厳格なものになりつつあり、今や現代生活には必須のものとなっています。消費財、建築材料、家具、自動車やその他の製品では、市場導入前にこうした安全基準への適合性が要求されています。難燃材料は、プラスチックあるいは複合材料などの可燃性物質で作られた製品の防火安全を有効に保証する、ひとつのソリューションと言えます。
様々な業界のために多様な熱可塑性エラストマー製品およびカスタム・ソリューションを提供するグローバル・TPEメーカーであるKRAIBURG TPE(クライブルグTPE)は、高度な難燃性が要求されるアプリケーションに対し、高品質かつカスタム・エンジニアリングの手法によるコンパウンドを提供しています。KRAIBURG TPEのTHERMOLAST® K(サーモラスト® K)シリーズでは、着火しにくく発煙性の低さを実現しつつ、非常に高い引火点(グロー・ワイヤー引火温度(GWIT)960℃、2mm)を実現したノンハロゲンの難燃コンパウンドを採用しました。さらに、これらの材料は自己消火性を持ち、燃焼状態の滴下物を発生することもないため、延焼の抑制にも効果があります。このコンパウンド・シリーズは、さらにポリオレフィン(PP、PE)に対しての優れた接着性を備えています。これらはまた、ABS、PC およびPAと併用した複合材料の射出成形のために特化されたコンパウンドでもあります。
電気・電子用途に特化したソリューション
テレビやコンピューターなどの電気・電子機器は、ほとんどが可燃性の材料で形成されています。これらのアプリケーションは、常に高い火災リスクにさらされています。
THERMOLAST® Kの難燃剤シリーズはUL94V(垂直燃焼試験)に合格しており、UL 94-V0(3mm)にリストされています。これらはテレビやコンピューター、またプリンターやその他の家庭電化製品のシール部品や筐体部品、またケーブルクリップ、ケーブルホルダ、電気・電子部品やスイッチボックスのシールなどにおける火災リスクを低減します。
より安全な建築物や輸送機器
公共施設の共用スペースやユーティリティーもまた、火災の発生の危険にさらされています。 THERMOLAST® Kの難燃シリーズは、学校やショッピングモール、また病院などに使用される建築材料のように、薄い壁厚で高い難燃性を要求する必要のあるアプリケーションに適しています。これらのコンパウンドが持つ燃焼抑制効果は火災の場合の救助活動に必要な時間の確保に役立ち、人命救助に寄与するものです。
いくつかのTHERMOLAST® Kシリーズは、1.5mmおよび3.0mmの板厚でのUL94 V0クラスの自己消火性の認証を取得しています。これらの主な用途としては、窓やドアのデザイン部品、ケーブルクリップやホルダー、ファスナー、グロメット、家具のデザイン要素部品、また接続プラグやスイッチボックスのシール部品などが挙げられます。 さらに、THERMOLAST® K FR 2シリーズはハンドルや手すりのような鉄道用アプリケーションに対応し、難燃性の要求事項であるR22/23 HL3(DIN EN 45545-2)に適合し、これらのTPEコンパウンドが低い発煙濃度と低毒性を備えていることを確かなものにしています。
要求を満足し、顧客をサポートします
KRAIBURG TPEは、様々な業界へのカスタム・ソリューションを提供しています。同社のサービスパッケージは、コンパウンドを顧客仕様に合わせて変更・カスタマイズする専門的な技術サポートから、能力ある市場毎のエキスパートによるアプリケーションとプロジェクトのための技術的助言、さらには世界中のオンサイトでのサポートに至るまで、製品のライフサイクルの全ての段階においてお客様をサポートすることを目指しています。更には、当社のTPEの品質を確かめて頂けるよう、包括的な実験設備や試験能力の利用を可能としています。