KRAIBURG TPE、ソフトタッチのためのTPEポートフォリオを拡大
加工が容易でアウトガスや臭気が低く、高い耐UV性を持ったコンパウンド
Fakumaにおいて、KRAIBURG TPE(クライブルグTPE)は、自動車のキャビン内部の接触・機能部品用途に最適な、加飾表面のために特に開発した新しい熱可塑性エラストマー・シリーズを紹介します。
設計に対する自由度、コスト効率の高い加工性、そしてフローのない美麗な表面品質は、高品質な自動車の内装部品に使用する高機能材料の特性として不可欠なものです。この特別なコンパウンドは、この洗練された使用環境でのアプリケーションの長期的な性能を支えると共に、業界の厳しい基準に準拠しています。
新しいFG/SF THERMOLAST® K(サーモラスト® K)シリーズのコンパウンドは、自動車のキャビン用途における成分の発散と臭気の発生挙動に関する、OEMによって確立されているすべての自動車基準に準拠しています。これはVDA270 バージョン3(温度および環境影響に依存する臭気挙動)と共に、耐霞み性およびVOC(揮発性有機化合物)に関するDIN 75201-B(G)とVDA278をも含むものです。さらに、このコンパウンドは恒久的な耐紫外線性能を提供しています。これはDIN EN ISO 105-B06に従い、包括的な外部による試験によって確認されています。
プレス・リリース自動車内装用途のための高品質な新シリーズヴァルトクライブルク、2018年10月ページ 2 / 4これらの基本性能を維持しつつ、この柔軟な材料はショア硬度Aスケールで50から80までの広範囲の硬度グレードが選択できます。また、複合二色成形アプリケーションにおいてもポリプロピレンへの優れた接着性を発揮し、さらに魅力的なサテン調の表面品質は心地よいソフトタッチを実現し、同時に恒久的な耐摩耗性を発揮します。優れた材料の加工時の挙動のため、THERMOLAST® Kシリーズの新しい低発散・低臭気のFG/SFコンパウンドは、比較的低圧での成形が可能であり、幾何学的に複雑な部品の表面であっても正確に再現することができます。これらの材料は標準色として黒色とナチュラル色が用意されており、さらにOEM固有の色彩、また個別にカスタムカラーへも対応可能です。複雑で丈夫なフロアマットやパネル上のアンチ・スリップ・マット、およびサム・ホイール、スイッチおよびハンドルなどの加飾表面まで、幅広いアプリケーションに適用が可能です。
「私たちはTHERMOLAST® Kシリーズの新しいFG/SFコンパウンドで、この成長している市場セグメントのための、当社の高機能TPEのポートフォリオを拡大します。」KRAIBURG TPEのEMEA地域プロダクト・マーケティング・マネージャーであるダーク・ブッチュカウは語っています。「この材料を通じ、多目的で強靭であり、かつコスト効率の良い材料ソリューションを提供することで、自動車内装アプリケーションにおけるソフトタッチ表皮の確固たるトレンドに適合して行きます。」